from london
ロンドン在住16年目
編集者歴23年のマダムが 旬のロンドン情報を お届けします♪ ロンドンのガイドブック 『歩いてまわる 小さなロンドン』 を出版しました。 ライフログ
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脚本家/演出家の三谷幸喜さんが取材でロンドンへ来られ、縁あって滞在中の案内役をさせていただいた。
三谷さんはロンドン留学時代の夏目漱石を題材に次回作を執筆されるとのことで、漱石が呼吸した空気を呼吸し、漱石が歩いた通りを歩くことを目的に来られた。 東京の友人あぐりちゃんを通してご縁をいただいた今回の案内役、私でお役に立てるものか心配ではあったが、有り難く光栄に浴することにしたのである。ご本人の了承を得て、その様子の一部を拙ブログで紹介させていただく。 ……………… 「僕、行ってみたいところがありまして・・・ココなんですが」 ホテル・ラウンジで打ち合わせをしていたときに、三谷さんが鞄の中からおもむろに取り出して指さしたのは、なんと拙著『歩いてまわる小さなロンドン』に紹介されているお店。図々しくも事前に三谷事務所の方に“お知らせ”はしたものの、まさか実際に持ってきてくださっていたとはうれしい驚きだった。 その指の先には、「ポロックス・トイ・ミュージアム」が。なるほど、さすがフィギュア好き、面白いもの好きな三谷さんである。さっそくコースに組み入れることにした。 そして翌日からの本格案内は、この一言で始まった。 「僕、スコーンを食べてみたいです」 スコーン、スコーンですね。えーっと・・・。突然の希望表明に頭をグルグルと回転させるマダム・・・むむ。ちょうどメイフェアを歩いていたのでConduit Streetにあるスケッチへとお連れすることにした。 ランチ抜きだった三谷さんにはちょっと小ぶりすぎたかもしれないスケッチのスコーン・・・。これじゃ足りない・・・ときっと思った三谷さんは、すかさず「ピンク・パラダイス」なるケーキも一緒に注文。(右上の端っこにちょこっと写っているのは、三谷さんのウォレス&グルミット柄のネクタイ。とってもキュート♪) スコーンとケーキをいただきながら、三谷さんの50歳記念となる2011年の「大感謝祭」企画などについてお伺いする。今回のロンドン取材に関係している漱石テーマの舞台。漱石役は野村萬斎さんが演じるのだとか。う、ハマりすぎ・・・。 漱石は1900年10月から1902年1月まで、約2年間をロンドンで過ごした。文部省から英語研究のために派遣されたのだが、その間、国命を背負った生真面目な漱石が、20世紀初頭のロンドンの「毒」にあてられてウツ気味だったことはよく知られている。この題材をテーマに、どんな三谷マジックがしかけられるのか、今から楽しみだ。 スケッチを出たら、次はポロック・ミュージアムへ。人形やフィギュアが好きじゃなくても十分に楽しめるおもちゃミュージアムである。 もう何十年も、ずっとこうしている古いクマたち。 誰かのお気に入りだったに違いない愛嬌ある人形たち。 ほとんど時の流れというものを感じさせない不思議なミュージアムの中で、三谷さんもちょっとした個人的なタイムスリップ体験をされたようだった。 ミュージアム見学のあと、今にも雨が降り出しそうななか、次なる目的地へと一歩踏み出す。 歩いていると本格的に雨が降ってきて・・・・。 つづく イイネー!と思った方は、ぽちっとお願いします♪ にほんブログ村 にほんブログ村 人気ブログランキングへ
by vallerfish
| 2010-11-05 14:17
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