from london
ロンドン在住16年目
編集者歴23年のマダムが 旬のロンドン情報を お届けします♪ ロンドンのガイドブック 『歩いてまわる 小さなロンドン』 を出版しました。 ライフログ
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寝室のベッドのヘッド・ボードを、週末、ようやく完成させた。2年半前にフラットを購入して以来、このD.I.Y.道は果てしなく続いている。終わる気配はない。
英国はD.I.Y.大国だ。なぜD.I.Y.大国になったかというと、私見ではいくつかの理由がある。まず、日本をはじめアジア諸国のように新築をベストとする文化ではないことが挙げられる。とにかく古いものを尊ぶ国民なのである。自然、新築よりも修繕ベースにならざるを得ない。100年前のヴィクトリア時代のものなんて当たり前、200年前のジョージ王朝時代の建築物だってふつうに人が住んでいる。もちろん、現代人のニーズに合わせた改修を施した上での話で、外側は優雅なアンティーク建築だが、一歩家の中に入れば超快適、洗練された現代ライフが待っている・・・・場合もある。実際は家の外も中もアンティークな仕様のままの家が多い。(蛇足だが、この古いもの好きが高じ、建築物はもちろん景観も古いまま保存したがる傾向にあるため、そこに土地があるというだけでは簡単には開発の許可が下りない。従ってこの国は住宅不足という問題も抱えている。) こうした文化的背景から、人々はD.I.Y.を自ずと学ばなくてはならない。「業者さんに頼めば?」という意見もあるだろうが、この業者さんがまたクセものなのだ。この国では「その道のプロ」かどうかというのは、仕事を頼んでみないと分からない。運悪くハズレの業者さんにあたってしまうと、「自分でやったほうがまだマシ」ということになる。業者選びはある意味、賭けなのだ。だから、大掛かりな土木作業やガス・電気の設置など業者さんでないとできないものを除き、ペンキ塗りやちょっとした修繕ならば自分たちで手っ取り早くやってしまおう(安上がりだし)、ということになる。 古い建物に住む>修繕が必要>業者に頼む>いい加減な仕事しかしない>自分で直す>完璧ではない>新たなほころびが見つかる>業者を頼まず自分でやってみる>うまくいかない>業者に頼む>いい加減な仕事しかしない>新たなほころびが発見される>自分でやってみる>別のほころびが発見される>業者に頼む>気に入らない>・・・・・・これが英国をD.I.Y.大国たらしめている因果の輪なのである。 というわけで、人々は今日もD.I.Y.に励む。 すでにフラット中のペンキを塗ったKと私は、ペンキ塗りに関してはお手のものだ。見よう見まねで壁紙も貼り、タイルも貼った。そして今度は寝室のベッドの頭のところにある、ヘッド・ボードづくりである。 Kの友達の電気技師さんがベッドサイドのライトを設置するついでに、すでにヘッド・ボードの土台となる木枠は作りつけてくれていた。あとはクッション代わりの中綿を貼って、その上から布をかぶせるだけである。作業を始めるにあたり、Kは「すべて事前に計画を立てなくてはならぬ」とのたまった。グラフィック・デザイナーである本質からして、Kはかなり几帳面だ。物事は始めたが最後、後から修復するのは難しいと考えているようだ。このKの几帳面さのおかげで、まっすぐとは言いがたい壁に壁紙を貼っていく作業は、思いのほかうまくいった。一方、臨機応変さが信条の編集者、わたくしめは基本的に「終わりよければすべてよし」という姿勢で物事に臨む。こういうコンビのほうが、物事ってのはうまく行くんざんすね。 Kは始める前から「この作業はかなりやっかいだよ」と何度も繰り返していた。まず、どうやって中綿を木枠に貼り付けるのか。これはKが思慮の末に購入した電気仕様の巨大ホッチキスでばっちんばっちんと留めていき、問題なく終了。 次に事前購入しておいた布を裁断する。これもKがかっきり長さを測ってくれたおかげできれいに裁断終了。後は布の周りを私がかがり縫いして布の準備はOK。お次はまたKのアイデアで中綿と布をマジックテープで貼り付けることにしたので、必要な部分に両面のマジックテープを貼っていく。こうして布を中綿にかぶせれば・・・・。 かなりヘッド・ボードっぽくなってきた。ご覧のように両端の角っこにできた耳みたいな余り布をどうやってきれいに収めるのか、ってところがKに重く圧し掛かっていた懸案だったようなのだが、こんなのうまく折り込めばなんとでもなるよね。で、日本からかなり前に取り寄せていたしめ縄柄の手染め掛け軸2本をたらして、ベッドサイド・ランプを元に戻して完成! 我が家の寝室インテリアは和風がテーマ。このヘッド・ボードで完成です。やったー! ・・・と思いきや、ラジエーターのペンキ塗りがまだだった……。
by vallerfish
| 2009-07-12 19:51
| D.I.Y.な週末
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